人気作品が人気である所以

 話題にはちょっと乗り遅れたかもしれないけれど、『涼宮ハルヒの憂鬱』をついに見ました。
 なんというかどうみてもギャルゲーです、本当にありがとうございました。なんだけどなんとなくぼんやり見てしまう。主人公一人称小説を元にしている作品をアニメ化しても通常はそういう主人公のモノローグというものはだいぶ省かれているものだが、(原作は知らないものの)キョンの作中でのモノローグはやたら多い。それも、ラノベにありがちなこう、緩いボケだとかツッコミだとかが通常にアニメの画面の上に載るので、その意味では少しばかり新鮮だったかもしれない。と、言いつつそのキョンの声にクセがあるのはなんともいえないのですが、これも慣れました。
 メインパート?と思われる『涼宮ハルヒの憂鬱』の部分だけをピックアップして見てみましたけど、キャラクタを少しばかり考察。

  • キョン…今時多いテンション低い系の巻き込まれ型主人公。ボケもツッコミも含めて思考はきわめて普通。さすがはギャルゲーの主人公である。これ以上の個性があってはならない。
  • ハルヒ…興味がない事にはとことん冷淡な態度を取るが、こと自分にとって興味があることには瞳を輝かせて猪突猛進。デコ薔薇さま?いや、なんつーか他人には思えない部分がある。興味の対象はおいといて。そして桜庭はツンデレではないが。
  • みくる…ロリ。巨乳。そのくせ先輩。先輩である意味は一度だけ行われるキョンのツッコミのためだけにあるとしか思えないくらいSOS団のオモチャ。すさまじいステレオタイプな萌えキャラであり、桜庭が萌えるタイプじゃないけれど、ハルヒ自身が萌えキャラとして連れてきたのだから、これにいちいち言及するのはナンセンスである。
  • 長門…ロリ。貧乳。考えてみれば乳に関しては全ての属性をカバーしているような気がする。こちらもありがちな寡黙で知的タイプ。しかい『かわいいは正義』時空を発生させているので、どれだけわけのわからない事をくっちゃべっていても長門時空で全部なんとなく良く見えてしまうのだろうか。
  • 古泉…美少年。知的。ミステリアス。温厚で主人公の男子親友ポジション。こういう新男子が出てきた場合に元々の親友がフェイドアウトしていくのも世の習いである。ある意味作中最も重要な役割を果たしている。

 改めていう。どう見てもギャルゲーです、本当にありがとうございました。
 しかし、無難に面白い。最初に言ったように主人公の一人称が多々出てくるのはこの手のアニメにしては珍しく(んなことしてる暇があるなら女の子の萌えな姿を写すのに奔走するから)同じく一人称の学園小説も書いている桜庭にとっては親近感を抱けてよかった。
 ストーリーは………キャラ紹介でもそうだけど何を語ってもネタバレになるのでわざわざ言わない。
 別にネタバレしたところで全然問題ないのだけれど…ね