怠惰に生きるほうが勤勉に生きるより難しいという事を言うのにもっともふさわしい時期が年末年始である事は自明の理である

 えー…みなさま新年あけましておめでとうございます!
 いや、遅いのはじゅうじゅう自覚しているのですが、一応年末年始休止のお知らせは書いておいたしいいかな、と
 今年も実家に帰っていないときは毎日更新を目指したいと思うので、なにとぞよろしくお願いいたします。
 とはいえテストも近いのでもしかしたらバックれちゃうかもしれないんですけどね…まじめにテストやレポートに取り組むのは久しぶりかもしれん
 さて、年末年始はずっと実家にヒッキーしておりましたもので実は世の中の流れというものをさーっぱり理解しておりません。実家から戻ってからも体調不良が続いていたり早速学校が始まって大わらわだったりと、なかなか大変な日々でございました。
 その間に桜庭がやったことを列挙すれば…

 と、いったことでそれぞれに関して簡単に感想を書いていきたいと思います

ひぐらし
 いまさら当ブログでいうこともないのですが、『賽殺し編』と『昼壊し編』の二本構成+『目明し編』お疲れ様会の再録という内容です。
 『賽殺し』は『祭囃し』の後日談、『昼壊し』は黄昏フロンティアさんの『ひぐらしデイブレイク』をモチーフとしたどたばた短編。
 まず前者ですが、『祭囃し編』に関しては賛否両論意見があり、当然その中には『こんな終わり方か!』という否定的なそれもあって、桜庭も、まぁまったくそう思わないかといわれればそうでもなかったのですがこの『賽殺し』で吹っ飛びましたね。やっぱ竜騎士すげぇ。
 祭を書いたときからすでに賽殺しのプロットまで出来上がってたというのならもうやられたというほかない。『祭囃し』をやった人は絶対にやるべき。
 欠点がないと言うわけじゃないんですけどね、これはもう竜騎士さんのスタイルが自分に合うか合わないか程度の問題なのでそこを突っ込むのは利己的にすぎると言っていいと思います。
 昼壊し、ですが桜庭はひぐらしデイブレイクをやっていたのでその分楽しめるのかなぁ、と期待していたのですが期待以上でした。何が期待以上かって知らなくてもぜんぜん面白いくらいすばらしい出来!キングオブラブコメ2007の称号を与えても…よくないかやっぱ(笑)
 とにかく二本とも短いながらとんでもないクオリティです。いや、短くてこのクオリティに出来てるからよりすごいというべきでしょうか。

マリみて
 こっちは短く。
 最近はダラダラしててどーもいかん、と思っていたのですがここでやっと話が急展開してくれそうで満足。
 ただ、田沼ネタをあんなに入れてるのは明らかに水増し措置。いただけない。脇役にも力を入れようとする姿勢が2期(祐巳2年期)には多々見られますが、これは逆に受け取ると本筋を少しでも進ませないだとか脇役に魅力を感じさせて販促に役立てようとかする姿勢に見えてやっぱりいただけない。
 やっぱり自分はいとしき歳月のクオリティが大好きだったせいかな。前薔薇さま大好きっこはそろそろ去るべきなのか。迷わされる最近のマリみてでした。

手紙
 100万部を突破し、映画化されたという東野圭吾の『手紙』
 東野圭吾といえば長者番付にも名を連ね、日本でも指折りの作家といっても過言ではないと思うし、個人的に『宿命』という作品に関しては面白いと思います。人気だけでなく実力も十二分にあるということですな。(実力もなく人気がある作家もごまんといるのはいまさらここで語るまでもない)
 そんな『手紙』ですが、んー…まぁ、中の上…くらいかな?面白い面白くないを言えば文句なく面白いの部類。読み進めてる途中も、途中で飽きて読む気が起こらないということはなく、主人公の直貴の行く末が気になって気になって一気に読んじゃいましたから。
 でも、『これが100万部?えーっ!』と思う程度の作品であることは間違いないですね。よくも悪くも『よく出来たTVドラマの脚本』といった風情でしょうか。ドラマ化すればそれなりに面白そうだし見る気が起きますが、2時間で描ききるにはちょっと短くないかい?といった感じ。
 なんだろう、こういう本が馬鹿売れする背景に『やっぱり日本人って文盲になってるんだなぁ』ってしみじみ感じます。
 世が世ならこんなのありふれた小説のひとつに過ぎなかったでしょうけど、ね。
 余談ですが映画の主人公は山田孝之、ヒロインは沢尻エリカ。小説を読んでいただいたらわかるかと思いますが、この配役は異常なほどに見事。
 つーかもう影のある根暗な主人公は全部山田に任せろ、って流れなんすかね。でもまぁ間違ってないな(笑

ハルヒ
 『消失』〜『憤慨』までぜーんぶ読んじゃいましたとも。
 最初のうちは地の文下手だなぁと思ってきたのもだんだん改善されてきて、だいぶ読みやすくなりました。衒学趣味な比喩表現も昔ほどは目につかなくなった気がする(『退屈』の比喩はほんと酷かった!)
 やはりその中でもぶっちぎりで『消失』が面白かったですね。アニメに2期があるとしたら『消失』ベースで冬から春のSOS団の短編を挟みながらやって欲しいです。消失の『長門のあのシーン』はアニメでどう表現されるのか超気になります。
 これから新刊が出たら読んで行くんだろうな。これほど終わりがどうなるかさっぱり読めない作品も、そうないでしょうから。

年末年始のテレビ
 というのは、どうやら一般の方向けに作られているようです(当たり前だ)
 紅白もレコ大もいまやさして興味がない(林檎が出たら間違いなく見てますが)私にとって、本が無ければどうしようもないと思うくらい酷い環境でした。
 その中で唯一もろ手をあげて面白い!といえたのは三谷脚本の『THE・有頂天ホテル』と『ガキの使いやあらへんで〜絶対に笑ってはいけない警察24時』でしょうか。前者は、『王様のレストラン』とか好きな人なら絶対気にいるはずの優良作品です。後者は、『ゲームで負けた某有名コメディアン3人が一日警察官として過ごす間に、様々の『笑わせようとする』トラップが仕掛けられ、笑ってしまうとマッチョなアメポリに警棒でケツをぶったたかれる』という大変悲惨なものなのですが、さすがに百戦錬磨のコメディアンを笑わせようとするトラップだけあって、面白い。それも爆発的に面白いとかじゃなくてさりげなく面白いから困る。ちょっと顔がにやっとしただけでもアウトっぽいので、そういう笑いをさせられるトラップが随所にしかけられています。
 しかも何がすごいかって、この番組大晦日の9時から0時過ぎまでやっていたのですが『カウントダウンイベントなし』というちょっとありえない暴挙をかましています。さすがに、0時近づいたら何かやるだろう、と思いながら見ていたのですが、0時になっても何も起こらないので他局を見るとすでに年が明けている模様。日本人はテレビによって年越しの瞬間を知る人が6割近いか超えている(残りにしても大半は初詣かカウントダウイベント参加であろう)、と思うし、自分もテレビのカウントダウンイベントを見ずに年越しをしたことなんてなかったので、これは大変にびっくりしました。来年もあったら是非見てみようと思います。ジュウシマツ和尚を再び出してくれ!ガキ使い